季節

2022年の【半夏生】(はんげしょう)はいつ?食べ物は何?意味や由来も紹介

 この記事では、半夏生(はんげしょう)について紹介しています。

・2022年の半夏生は、7月2日(土曜日)

半夏生の食べ物は、タコ・うどん・サバ・半夏生餅・イチジク…など

半夏生は、雑節の一つで、ハンゲという薬草が生える頃

半夏生は、ハンゲショウという草の葉が白くなる頃だとも

2022年の【半夏生】(はんげしょう)はいつ?

半夏生は夏

2022年の半夏生(はんげしょう)は、7月2日(土)です。

毎年、7月2日頃になることが多い半夏生の日。

以前は、夏至の日から11日とされていましたが、現在では、天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日と決められています。

【半夏生】の食べ物

タコ

関西では、半夏生の日にタコを食べる風習があります。

タコの8本の足のように、稲がしっかり根を張っていきますように、とか、沢山繁りますようにという願いが込められていると言われています。

ざるうどん

讃岐地方(香川県)では、半夏生の日にうどんを食べる風習があります。

半夏生の頃は、うどんの原料である小麦の収穫が終わった時期でもあります。

1980年には、半夏生の頃である7月2日が「うどんの日」に制定されています。(香川県正麺事業協同組合)

サバ

福井県大野市周辺では、半夏生の日にサバを食べる風習があるそうです。

半夏生の時期に、江戸時代の藩主が農民に焼きサバを振る舞ったと伝えられています。

 

半夏生餅

奈良県香芝市周辺や大阪府南河内地方では、半夏生の日に小麦を混ぜた餅を食べる風習があります。

半夏生までに田植えを終え、他の神様に感謝のお供え物をしたことが由来とされています。

イチジク

愛知県の一部では、半夏生の日にイチジクを田楽にして食べる風習があるそうです。

愛知県はイチジクの生産量がトップです。(1位または2位)

イチジクの旬は6月頃なので、半夏生の頃にちょうど豊富です。

 

地域により、昔からの風習として食べるものがいろいろですが、共通していることは、

・田植えという一大イベントを無事に終えたことへの感謝や慰労

・夏に向かう前に、旬の栄養豊富な食べ物で英気を養う

…ことだと考えられます。

日本の農耕文化と季節が、暮らしに密接に結びつていたことがわかります。

【半夏生】の意味

富士山と緑

 

半夏生は、7月の雑節です。

雑節とは

二十四節気のほかに、季節の移り変わりを表すために設けられた暦上の日

例:節分、八十八夜、入梅など

二十四節気とは

1年間を24等分し、その分かれ目の日に付けられた季節を表す名称

例:立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至など

田植え

農耕文化が歴史の基盤である日本。

かつて農家においては、夏至(6月21日頃)から、半夏生(7月2日頃)までに、田植えを終えることとされていました。

 

半夏生の後は、田植えをしないということ。

つまり稲作農家にとって、半夏生の日は【一大イベントである田植えを終わらせる】という、一年の中でも大きな節目となる日だったということです。

半夏生のあとは数日間、田畑の仕事を休む地方も多かったようです。

 

ここまで調べてみて思うには、九州では4月から5月には田植えを終える地域が多いですから、半夏生の風習は近畿以東なのではないかと推測します。

【半夏生】の由来

ハンゲショウ

半夏生の「半夏(ハンゲ)」の名がつく植物が2種類あります。

・半夏(ハンゲ)…「からすびしゃく」とも言われ、薬草として古くから漢方薬にも使われています。

 

・半夏生(ハンゲショウ)…葉の一部が白くなることから「半分化粧をしたようだ」ということから「ハンゲショウ」と呼ばれるとも言われます。

半夏生の頃は、

・半夏(からすびしゃく)が生え始める頃

・半夏生の葉が白くなる頃

と言われています。

まとめ

緑の葉繁る

2022年の半夏生の日は、7月2日(土)

半夏生の食べ物は、タコ・うどん・サバ・半夏生餅・イチジク…など地域によっていろいろな風習があります。

半夏生は、雑節の一つで、ハンゲという薬草が生える頃と言われます。

半夏生は、ハンゲショウという草の葉が白くなる頃だとも言われています。

半夏生の日までに、農耕の一大イベントである「田植え」を終え、感謝と慰労を分かち合い、夏に向けて旬の食べ物の恵みを受けて英気を養う…半夏生とはそういう日なのです。

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